2023 年にやらないこと

New Year Zen

2023 年の年始、久々に Twitter を見たら、「年始には何かを始めるより、何を辞めるかを決めた方が良い」という趣旨のツイートを拝見した。それを見た瞬間、私は「じゃあ Twitter やめるか」と思った。そう思った理由は、以前から Twitter は 集中力を阻害するものになってしまっていた という問題意識があったからだと思う。

そのきっかけは、私の高校からの親友が、「スマホは人類を脅かしている」と言い始めたことだ。彼は、スマホは集中力を阻害する諸悪の根源と考え、使わないときはスマホをソファの下に隠して生活している。そのため、彼にラインを送っても返信は期待していないのだが、返信が必要なものに関してはほぼ 一週間以内で返ってくるので問題は生じていない。

彼の主張をまとめると、

  • スマホは人間を思考停止にするようにデザインされている
  • スマホを見ている時間はけっこうあって、ほとんどが無駄
  • スマホによって得ているものより、失っているものが大きい

この年末年始で、最後の スマホによって得ているものより、失っているものが大きい を実感した。それまでは「まあわかるなー」くらいの感覚だったのだが、心底そう思った。

2022 年〜23 年の年末年始

2022 年〜23 年の年末年始は、祖母がいる山形に帰省したのだが、そこでの生活は家族と話すか、スノボするという生活だった。朝は 7 時か 8 時から朝食があるし、夜はスノボで疲れるので親と飲んで話したらすぐに寝る。そのような生活を続けている中、ふと帰りの車で Twitter を見て、考えた。

  • Twitter で得ているもの
  • Twitter の時間で失っているもの
  • Twitter じゃないと代替できないもの

Twitter で得ているものはあるが、失っているものもすごく大きいのではないか。

特に自分の場合、適当な空き時間があると Ctrl+t からの t.. で簡単に Twitter が開くため、無意識に Twitter のタイムラインを消化し始めるというパターンが多い。最近の Twitter は、けっこう激しくレコメンドしてくるので、あまり有益ではないが見てしまうような情報に接する機会が増えてしまった。投資がどうとか、キャリアがどうとか、見て共感してしまうのだが、実際タブ閉じたら忘れているし、忘れていなくても別に Twitter からじゃないと得られない情報でもないと思った。

ニュースとしての Twitter はまだしも、たまにツイートすると、自分のツイートの評価が気になったりするので、そういう意味でも集中力が阻害されるなと思った。ちなみに本ブログは Cloudflare の Weekly Report で PV を確認するくらいで、ほとんど書いて終わりになっているので気が楽だ。

ただ、本ブログの更新通知や、 DM で繋がっている人とやりとりする場合など、 Twitter が必要な時もある。そのような場合でも、ついタイムラインを見てしまわないように、カスタム CSS を設定してタイムラインが見れないようにした。

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下記の CSS で実現できるので、興味があれば是非。

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[aria-label='Timeline: Your Home Timeline'] {
  display: none !important;
}

[aria-label='Trending'] {
  display: none !important;
}

スマホの通知をオフにする

Twitter を見ないようにしてから、自分のデジタルライフに疑問を持ち始めた。今までは、 PC (Linux) は作業用の端末、スマホは通知を集約する場所、として機能させていたのだが、スマホの通知は果たして有益なのかを考え始めた。 Slack の通知は仕事だから仕方ないと思っていたが、自分のようなエンジニアは即レスが必要なケースは実は少ないし、あったとしても電話してもらえば良い。それより、通知を OFF にしてブーストした集中力・生産力を活かしてコードを書く方が、よほどクライアントのためになるのではないかと思った。

とりあえず、 Gmail と Slack の通知を切った。まだ一週間程度しか経過していないが、今んとこ心の平穏を感じている。これがワークすれば、 LINE や Messenger にも適用しようと思っている。

ただし、全く通知が無いと気づかないので、定期的に巡回する必要があるサイトを開くコマンド junkai を作った。

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#!/bin/bash

set -ue

while read -u 3 -r site; do
  echo ''
  echo ''
  echo "$site"
  echo 'Move on to the next site? [Y/n]'
  read -n 1 key
  if [ "$key" = 'n' ]; then
    continue
  fi
  brave `echo $site | awk '{print $1}'` 2>/dev/null
done 3<~/.junkairc

こんな感じで、巡回するべきサイトが対話式で開かれる。複数を同時に開くと、気が散ってしまうので、一回に一つのタブが開くように工夫している。

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.junkairc はこんな感じ。

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https://app.slack.com/client/TK......./........6AZ # Client A
https://app.slack.com/client/T7....... # Client B
https://mail.google.com/mail/u/0/#inbox # gmail (personal)
https://mail.google.com/mail/u/2/#inbox # gmail (company)

スマホを寝室に持ち込まない

これは、 Ladybug というアメリカの Podcast に出てくる女性(確か Emma さん) が実践していた習慣で、スマホに限らず、デジタルなものを寝室に入れないというライフハックだ。これによって、深夜にスマホをいじったり、起きてすぐスマホを確認する癖を強制的に解除できる。深夜にスマホをいじるのは好きだったのだが、起きてすぐにニュースや通知を確認する癖はあまりに健康に悪そうで、どうにかしたいと思っていた。この習慣によって、朝に気になるニュースを見たいがために起き上がるようになったので、今んとこワークしていると言える。

朝にミーティングがある関係で目覚ましは必要なので、ダイソーで 300 円くらいする目覚まし時計を買った。安物なので、スヌーズ機能が無い、アラームを止めるスイッチがわかりにくい、やや音がうるさいなど不満点は多々あるが、暫くこのスタイルで運用して慣れてきたら高級な アナログの 目覚まし時計を買おうと思う。

ちなみに、寝室にデジタルが無ければ自動的に朝型になるかと思ったのだが、現実はそう甘くはなかった。依然として朝 10 時くらいに起きているので、これは体質かもしれない。厳密には、朝 9 時半くらいに起きるのだが、そこからぼーっとしてしまう。まあスマホをいじるくらいならぼーっとする方が良いか….

ポケモンをやめる?

Pokemon Showdown というサイトでポケモンのオンライン対戦ができるのだが、これをやめることも考えた。ポケモンによって得ているものは正直無いだろう。ポケモンの強化学習 AI を作るというモチベーションになってはいるものの、結局それも放置してしまっている。

ただ、酔っ払った時にやりたくなるので、自分へのご褒美として、 Pokemon Showdown は禁止していない。なんだかんだ、英語の文献 (例: Nidoking | GS | Smogon Strategy Pokedex ) とか読んだりするので、まあ勉強になるから良いかなと言い訳している。

ちなみに英語版ポケモンで学んだ英単語やスラングがあるので、ポケモンやってなかったら見なかっただろうなというのだけ書き残しておく。

  • to a lesser extent (より少ないが)
  • to a greater extent (より多くは)
  • stat boost (積むこと全般)
  • trapper (相手を捕まえて離さないこと)
  • lead (先鋒)
  • tank (特定の攻撃に耐えつつ相手を撃破する役割)
  • wall (特定の相手を完全に遮断すること)
  • setup (起点にすること)

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